最近新しく建てられた一戸建て住宅をみると、ほんとうにモダンでおしゃれな家が多くなったなぁと感じることがありませんか。これは、外壁塗装の技術や新しい塗料の開発が急速に進んだことで、選択肢が格段に増えたという証でもありますよね。
しかし、ここで注意したいのが、スタイリッシュで、見た目も斬新なおしゃれな外壁塗装ほど、その特殊な塗装をすることで起こるメリットやデメリットについてよく理解しておかないと、あとで大変な苦労することになるということです。
そこで今回は、ここ数年人気が急上昇している「ガルバリウム鋼板」の特徴や、メリットやデメリット、そしてメンテナンスについて、いろいろとご紹介していきます。
目次
人気のガルバリウム鋼板って何だろう?
モダンな美しさや、さまざまな機能があることで、ここ数年注目が集まっている外壁塗装の一つに、「ガルバリウム鋼板」という素材があります。
ガルバリウム鋼板について知るためには、定番素材のサイディング外壁について知ることが大切です。
ガルバリウム鋼板は金属系サイディングの一つ
サイディング外壁とは、板状パネルのサイディングボードを外壁に貼りつけている外壁のことをいいます。サイディング外壁で使うサイディングボードには、それぞれ違った性質や特徴をもつボードがいくつもあり、その中の一つに「金属系サイディングボード」があります。
この金属系サイディングボードの一つとして、最近注目されているのが「ガルバリウム鋼板」なのです。
ガルバリウム鋼板は、その名のとおり「鉄」をもとに作られている素材です。通常のトタン板よりも、さらに特殊なメッキがされています。特殊なメッキがされていることから、ほかの鋼板以上にメリットが多いという特徴があります。
だから選んだ!メリットの多いガルバリウム鋼板
メリット① 耐久性が高い
ガルバリウム鋼板を外壁塗装に使ったときの最大のメリットは、ほかの金属製サイディングにくらべて圧倒的に「耐久性が高い」ということです。鋼板には、特殊なメッキ加工がされていることもあり、金属製の最大のデメリットである「錆びやすいといったリスクを大幅に削減」させているのです。
メリット② 軽量なので建築構造に負担をかけない
ガルバリウム鋼板は、とても「軽量」な素材です。そのため、地震による大きな揺れや衝撃を最小限に抑えることができます。さらに、軽量な素材であることから「建物の構造(内部の木材部分や鉄部分等)に負担を掛けない」という特徴があります。
メリット③ 耐用年数は約20年
ほかの金属製サイディングにくらべ、ガルバリウム鉄板は「耐用年数が約20年」と長いということが特徴です。適切なメンテナンスや注意事項を守っていれば、長持ちする外壁を作り出すことができるのです。
メリット④ モダンでおしゃれな今どきの外壁
外壁塗装でガルバリウム鋼板が多く選ばれる理由の一つが、その「スタイリッシュな見た目」や「シンプルでモダンなデザイン」です。ガルバリウム鋼板は、カラーバリエーションの豊富さや、そのデザイン性の高さにとても定評がある外壁なのです。
選ぶ前に知りたい!ガルバリウム鋼板のデメリット
デメリット① 初期費用は高額になる
ほかの金属系サイディング素材と比較すると、ガルバリウム鋼板はそのメリットの多さが目立っています。しかし、そんなガルバリウム鋼板にもデメリットは少なからずあります。その一つに、「初期費用が高額になる」ということです。ガルバリウム鉄板は、取り扱いが難しいといわれる塗装素材であることから、経験が豊富な熟練職人さんに頼まなければならないからです。高度な技術を求めると、それだけ作業費用は高額になってしまうのです。
それに、特殊なメッキ加工がされているガルバリウム鋼板は、作業費用だけでなく、材料費を含めるとかなりの出費になることがあるのです。
デメリット② 耐熱性能がないこと
ガルバリウム鋼板の特徴でもありますが、この素材にはもともと「耐熱性能が備わっていない」ため、そのままの状態では夏は暑くて、冬は寒いといった状態になってしまいます。ガルバリウム鋼板に耐熱対策をするには、別で外壁に耐熱材を入れる必要があります。しかし、耐熱材を入れたことにより、外壁塗装にかかる費用がさらに上乗せされるというデメリットも覚えておきましょう。
ガルバリウム鋼板のメンテナンスと注意点
「ガルバリウム鋼板にはメンテナンスが必要ない」と宣伝する塗装業者がいますが、これは間違いといえるでしょう。
ガルバリウム鋼板は、ほかの金属系サイディング外壁にくらべるとサビにくいという性質がありますが、これは決してサビが付かないということではないのです。
たとえば、サビ付いている鉄製のものをガルバリウム鋼板に近づけて置いてしまうと、そのサビがガルバリウム鋼板に伝染してしまいます。また、鋭い刃物などで誤ってキズを付けてしまったときにも、そこからサビが増える可能性があります。
そのため、メンテナンスが必要ないからトータルコストが安い、と勧めてくるような業者がいたら間違いですので注意しましょう。
耐久性に優れているガルバリウム鋼板といえども、ほかの外壁塗装と同じように「定期的にメンテナンスを行う必要がある」のです。
耐用年数が約20年とされるガルバリウム鋼板は、目立った劣化がない状態を保っていれば、大規模な塗り替えや張り替えなどの外壁塗装は必要ないことから、寿命の長い外壁を作りだすことができるでしょう。そしてメンテナンスは、ガルバリウム鋼板外壁の寿命を延ばすためにとても大切な作業なのです。
汚れたら付いたら水で簡単に流そう!
ガルバリウム鋼板は定期的に簡単なメンテナンスを行うことで、劣化を防ぐことができます。たとえば、一年に一、二回でも良いので外壁全体を水で軽く洗い流しましょう。そのときには、ブラシなどでゴシゴシと磨く必要もなく、高圧洗浄機のような強い水を当てることも避けたほうがいいでしょう。
まとめ
1.金属系サイディングの一つがガルバリウム鋼板!
2.ほかの金属系サイディングよりもメリットが多い!!
3.スタイリッシュで個性的な外壁ができる!
4.定期的なメンテナンスで耐用年数は約20年!
5.高額だけど耐久性が高い外壁素材!
6.軽い水洗いでメンテナンスOK!
見た目のスタイリッシュさや、メリットが多い外壁材として今注目されているのが今回ご紹介した「ガルバリウム鋼板」です。施工する業者によって、その出来栄えや耐久性などが大きく左右されるので、ガルバリウム鋼板を外壁に選ぶときには、経験や知識が豊富な業者や職人さんに塗装をお願いすると安心です。