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スレート屋根にする前に抑えておきたい4つのこと

屋根素材の一つに、安くて、軽いといわれる「スレート屋根」がよく使われることがあります。

ここでは、新築を建てるときにスレート屋根にしよう、または屋根塗装をするから古い屋根をスレート屋根に張り替えようと検討している人に向けて、「スレート屋根にする前に抑えておきたい4つのこと」をご紹介します。

 

屋根素材をスレート屋根にするメリットとは?

「スレート屋根」は、カラーベストやコロニアル屋根などと呼ばれることもあるカラーバリエーション豊富な屋根素材です。最近では、無石綿スレートという石綿(アスベスト)が含まれていないスレート屋根が主流となってまた注目を集めています。

 

メリット「高い耐久性を誇る屋根素材」

スレート屋根のメリットといえば、その「高い耐久性」にあります。

屋根は、外壁よりも太陽の熱や紫外線、強い雨や風からの常にダメージを受けています。だからこそ、屋根塗装で使う塗料や素材には、とにかく耐久性に優れている製品が求められているのです。

 

メリット「耐用年数は30年から50年!?」

スレート屋根の耐久性の高さは、「耐用年数が約30年~50年」とされていることからも分かります。屋根素材の中でも半永久的な耐久性を誇る日本瓦と比較すれば、耐久性や強度は劣ってしまいますが、これは日本瓦のクオリティーが比べものにならないほど高いということなので致し方ないことです。

スレート屋根にかかる費用の安さを考えると、スレート屋根の耐久性やコストパフォーマンスのよさは申し分ないでしょう。

 

 

スレート屋根のメンテナンス周期とは?

屋根は、家の中でも最も経年劣化が早く進みます。だからこそ、どの屋根素材を使ったにしろ、品質の高い塗料を使ったにしろ、定期的なメンテナンスが欠かせないのです。

 

寿命を全うするにはメンテナンスが必要

耐久年数が30年~50年ほどとされているスレート屋根ですが、30年と50年ではその年数に大きな差がありますよね。

スレート屋根の寿命を50年に近づけるためには、目には見えない屋根だからと放置することなく「定期的なメンテナンス」を行い、「塗料の塗り替え」を行うことが大切です。外壁塗装と屋根塗装はいっしょの時期にメンテナンスをしたほうが費用は一度で抑えられるので、築10年ではじめての屋根塗装をするといいでしょう。二回目以降は、前回使った塗料の耐用年数を参考に定期的にメンテナンスをするのがベストです。

 

雨漏りをしているときは、屋根内部の修理が必要!

定期的なメンテナンスを欠かさないほか、日頃の生活で屋根の経年劣化に気付くことがあります。それが、「雨漏り」です。

雨漏りは、水が室内に滴り落ちてくるので、最も分かりやすい劣化です。しかし、すでに雨漏りが起きている状態ということは、屋根の塗料の塗り替えだけでは不十分で、屋根の内部までしっかりと補修を行わないといけません。

 

自分で屋根の状態をセルフチェックすることも大事!

住宅の構造によっては、屋根の状態を目視できることもありますよね。そのときには、屋根の塗装で色褪せや剥がれている箇所はないか、汚れやカビ、藻などがひどく繁殖していないか、屋根素材にヒビ割れが起きていないか、スレート屋根を押さえている釘が外れてしまっていないか・・・といった点に注目して、経年劣化の状態をセルフチェックすることが大切です。

 

 

スレート屋根が劣化しているときの対処方法

①雨漏りしているときは「屋根の葺き替え(ふきかえ)」で対処する

雨漏りといった経年劣化が起きているときには、単に塗料を塗り替えただけでは対処が不十分で、またすぐに雨漏りが始まってしまいます。雨漏りが発生するということは、スレート屋根の内部まで劣化が進んでいるためなので、「屋根の葺き替え(取り替えること)」をする必要があります。万が一、屋根の葺き替えでも対処できないときには、本格的な大工作業が必要になります。

 

②劣化が軽いときは簡単なメンテナンスで十分

もともとスレート屋根は、耐久性に優れている屋根素材といわれています。そのため、定期的なメンテナンスを怠っていない限り、急激に経年劣化が早まるということはありません。簡単なメンテナンスで十分な劣化現象としては、塗装の色褪せや汚れ、カビ、藻など汚れといった軽い劣化です。また、スレート屋根の釘が外れているようなときには、その部分だけを補修するだけでメンテナンスが十分といったこともあります。

 

 

要注意!スレート屋根をDIY塗装するという危険性

スレート屋根をはじめ、屋根をDIY塗装する(自分で塗装する)には、正しい知識や確かな技術がないとむずかしいですし、何より非常に危険なのでやめた方が良いでしょう。

屋根塗装は、落下の危険性が最も高い塗装ですし、プロの職人でも危険と隣り合わせの状況のもと作業をしています。だからこそ、しっかりとした準備もないまま作業を行うことは絶対に避けましょう。

屋根塗装といっても、作業工程や工法にそれぞれに決まりがあります。一つでも抜けてしまうと塗装の剥がれや、水漏れなどの深刻な劣化を生じさせてしまいますので、屋根塗装はプロの職人さんにお願いするのが最善策です。

 

 


まとめ

1.耐久性の高いスレート屋根は耐用年数も長い!
2.スレート屋根の耐久性を保つには定期的なメンテナンスが必要!
3.雨漏りは劣化の状態が結構重い!
4.劣化の状態によっては、屋根内部の修理が必要になる!
5.目視できる屋根は、経年劣化をチェックしておこう!
6.簡単な修理や本格的な大工作業など対処方法が異なる!
7.DIY屋根塗装は危険なのでやめよう!

 

屋根素材のなかでも、とくに安いとされている「スレート屋根」は定期的にメンテナンスを行うことで30年、40年、50年といい状態をキープすることも夢ではありません。そして、そのためにはスレート屋根の特徴や性質などをよく理解したうえで、その都度適切な対処やメンテナンスをしていくことが大切になるのです。