犬や猫などの「ペット」といっしょに暮らしているご家庭では、「外壁塗装」をしても大丈夫?と心配になりますよね。それもそのはず、使用する塗料や外壁素材によっては、人間以上に悪影響を受けやすいのが動物だからです。
外壁塗装をするまえに、外壁塗装とペットの関係性や注意しておきたいことについて少しご紹介していきます。
外壁塗料の有害物質はペットには毒!!犬・猫などのペットを飼っている家は注意
外壁塗装で使われる塗料には、油性塗料と水性塗料がありますよね。
油性塗料はシンナーなどの有機溶剤で薄めて使うタイプの塗料で、水性塗料にくらべてきつい悪臭があります。このような有機溶剤が含まれた塗料は、人体に悪影響をおよぼす塗料であるほか、小さなペットにも悪影響を与えてしまうことを決して忘れてはいけません。
知らないあいだにペットが塗料に触れてしまっていることもありますし、塗料を舐めてしまったときには、「意識障害」や「食欲不振」、「嘔吐」、「皮膚の炎症」、「気性が荒くなる」などの症状を引き起こすことがあるからです。
ペットにおよぶ悪い影響は軽い症状だけでは済みません。最悪のケースでは、入院が必要になることもあるので注意しましょう。とくに、シンナーに含まれる「VOC」という成分により大きな被害を受けてしまっている動物が多いので気をつけましょう。
外壁塗装からペットを守るための対処法とは?
ペットは人間よりもさらに塗料による影響を受けやすいので、外壁塗装をするときには十分に気を付けてあげたいです。
外壁塗装による影響を受けないようにするためには、塗料がしっかり乾燥するまではペットを別のところで預かってもらうのが一番です。生活環境が変わることでペットにストレスを与えてしまうリスクもありますが、有害物質に触れさせてしまう危険性にくらべると少しは安心できるでしょう。
また、塗料の缶にペットを近づけさせないこともポイントです。作業中に自宅を外出するからと家を閉め切った状態で、ペットだけを室内に残していくこともぜったいにやめましょう。換気がされていない室内では塗料の悪臭だけが漂ってしまい、ペットが思いっきり塗料の臭いを嗅いでしまうのでたいへん危険だからです。
ペットにも優しい自然塗料を使うようにしよう!
ペットといっしょに暮らすご家庭では、「自然塗料」を使った外壁塗装を検討するのもいいでしょう。自然塗料であれば、自然環境や人体に配慮された成分で作られているものが多いため、ペットがいる家庭でも比較的安心して使えるエコな塗料です。
環境や人体に配慮した塗料でも、100%安全と言い切れる塗料はまだありません。しかし、自然塗料はシンナーなどの有機溶剤を使うことはないため、ペットにも優しい塗料といえるのは間違いありません。
自然塗料のほかにも、VOC濃度が低い特殊な塗料も開発されています。塗料の性質や特徴などを知った上でよく検討し、人間にもペットにも優しい塗料選びをすることが大切です。
まとめ
おなじ家に暮らしているのは人間だけではありません。小さなペットたちも家族の一員であり、大がかりな外壁塗装をするときにはよく配慮してあげなければいけません。
ペットは、人間よりも嗅覚が鋭いこと、それに身体が小さいことで塗料による影響をもろに受けやすいのです。ペットのことを考えた塗料選びや対策をすることは、自分たち人間にもメリットになることばかりです。小さな家族を守るために何が最善かをよく考えながら、失敗のない外壁塗装にしていきましょう!