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メンテナンスフリーに近づけられる外壁塗装の真相とは!?

はじめての外壁塗装のメンテナンスは、「築10年くらい」といわれています。そして、外壁塗装をして塗り替えをしたあとの住まいは、はじめに使った塗料の種類によって周期が短くも長くなったりもします。外壁塗装のメンテナンス周期が短くなるほど、外壁の経年劣化が早く進みますし、生涯のうちにメンテナンスをする回数も増えます。

外壁塗装にはまとまったコストがかかるので、できるだけ耐久性が高くて、耐用年数の長い塗料を選んだほうがトータルコストは安くなりそうです。

そこで今回は、マイホームを持つ人ならきっと憧れる「メンテナンスフリーに近づけられる外壁塗装」について、その真相をいろいろと探ってみたいと思います。

 

メンテナンスフリーの外壁塗装って存在するの?

外壁塗装について調べていると、よく「メンテナンスフリー」という言葉を目にすることがあります。

メンテナンスフリーとは、定期的なメンテナンスが必要のないことを意味しています。もしも「メンテナンスフリーの外壁塗装」があったとしたら、メンテナンスをしなくても外壁を新品同様にきれいなままキープできるという意味で捉えてしまいますよね。

でも本当に、「メンテナンスが必要ない外壁」は存在するのでしょうか。

 

完全にメンテナンスフリーな外壁塗装は存在しない!

メンテナンスフリーという過大広告を目にしても、安心はできません!

というのも、「完全にメンテナンスフリーな外壁塗装は存在しない」からです。

どれだけ耐久性の高い塗料や素材を使っていても、経年劣化が起きることで少しずつではありますが確実に劣化は進みます。外壁の状態がいいときには、大規模なメンテナンスは必要ないといったケースもありますが、補修する箇所が一つもないということは本当に稀なことなのです。

メンテナンスフリーという言葉を鵜呑みにしてしまい、メンテナンスを全然していないといった状況に陥らないように気を付けましょう。

 

じゃあ、メンテナンスフリーって何を意味しているの?

メンテナンスフリーの外壁とは、ある意味メンテナンスが必要ないということではなく、「メンテナンスフリーに近づけるための塗料や素材」といった意味で捉えたほうが安心です。価格が安い塗料を使っても、価格が高い塗料を使っても、やっぱり定期的なメンテナンスは必要になるからです。

メンテナンスフリーといわれて誤解してしまう人も多いので、できればメンテナンスフリーの塗料と断言されていないほうが良心的ですよね。それに、「メンテナンスフリーに近づけるための外壁塗装」と宣伝されていたほうが、完璧ではないけどメンテナンスの回数が減らせる、といったイメージが湧きやすいです。

 

メンテナンスフリーという言葉が増えた訳

100%メンテナンスが必要ないという外壁塗装はありませんが、ここ最近は技術の進歩により「半永久的」に耐久性が続くとされる外壁塗装も増えています。

半永久的な外壁塗装とは、耐久性を長くキープするために、外壁に高度な「耐候性」をもたせています。さらに、「セルフクリーニング」と呼ばれる性能を加えることで、汚れにくい外壁にすることができるのです。

これらの特性をあわせ持つ外壁ももちろんメンテナンスは必要ですが、規模の大きな塗り替えや広範囲にわたるリフォームといった作業は、皆無に等しいともいえるでしょう。

このような半永久的にも続きそうな耐久性も持つ外壁塗装が増えていることから、メンテナンスフリーという言葉が大げさに使われて始めたのはないでしょうか。

 

 

メンテナンスフリーに近づけるための外壁塗装の特徴

「メンテナンスフリーに近づける外壁塗装」をするためには、高い耐久性やセルフクリーニング機能を外壁に持たせることが大切です。

 

メンテナンスフリーに近づけるための「窯業系サイディング」

そして、メンテナンスフリーに近づけるための外壁として高い人気を誇るのがサイディング外壁の「窯業系サイディング」です。

窯業系サイディングは、耐久性や耐候性に非常に優れた外壁といわれていて、太陽光の紫外線や雨水の力で汚れを落としてくれるセルフクリーニング機能が含まれている製品もあります。

このような外壁は、定期的に掃除をしたり、部分的な補修をしたりすることで、塗装を張り替える必要はまずないといったメリットがあります。

 

メンテナンスフリーに近づいても部分補修は必要!

どれだけメンテナンスフリーに近づいても、「部分補修は必要」です。

窒業系サイディングを例にすると、サイディング外壁の特徴でもある「シーリング部分の劣化」の対策が必要です。

サイディングボードのつなぎ目部分を目地といいますが、ここに埋められているシーリング材は時間が経つにつれ少しずつ減っていきます。そのため、サイディングボードはいい状態を保っていても、シーリング材だけは打ち増しや打ち直しが必要になります。

 

高度な外壁塗装はトータルコストを抑えられる!

メンテナンスフリーに近づけるための外壁塗装をしておけば、初期費用だけは高額にかかっても、部分的な補修やメンテナンス費用だけで済みます。将来かかるメンテナンス費用は考えると、ほかの外壁塗装にくらべて格段にトータルコストを抑えられるという魅力もあるのです。

 

 


まとめ

1.メンテナンスフリーと断言するのは過大広告なので注意!
2.メンテナンスフリーの外壁塗装は今のところない!
3.耐久性や耐候性が高く、セルフクリーニング機能があればメンテナンスの回数を減らる!
4.工夫次第では外壁塗装をメンテナンスフリーに近づけられる!
5.長持ちする高品質の外壁塗装でも部分的な補修やメンテナンスは必要!
6.高品質の外壁塗装は初期費用が高額!でもトータルコストは安く抑えられる!

 

メンテナンスフリーの外壁塗装なんて、本当にマイホームを持つ方の夢ですよね。いまの段階では、まだ完全にメンテナンスが必要のない外壁塗装は存在しません。それでも、外壁塗装で使う塗料や素材、それに工法などを工夫することで「メンテナンスフリーに近づけられる外壁塗装」をするのは夢ではないのです。