外壁塗装をするときには、外壁の美しさを保つためや、耐久性を高めるためにと、塗料に「つや」を加えて塗装をすることがあるってご存知でした。
つやはただ新しい住宅にだけに付けるものではなく、希望すれば外壁塗装のときにつやにこだわった塗装をすることだってできるのです。
つやを入れるかどうするか迷うまえに、まずは「つやの効果」や「つやの種類」、そして「つやに関する注意点」などを抑えておきましょう。
目次
塗料選びをする前に、「つや」について考えよう!
塗料選びとするときに、「つや」はとても大切なポイントになります。つやが入っている塗料なのか、それとも全く入っていない塗料なのか、そして、つやが入っていたとしてもどれくらい含まれているか・・・など、つやの種類によって塗装をしたあとの効果が大きく異なるからです。
つやの種類とは?
一口でつやといっても、塗料に含まれるつやの量によって、「つやの種類」が異なります。
はじめに、塗料は「つやあり塗料」と「つや消し塗料」という二つの種類に分けることができます。そして、これら二つの種類をさらに細かく種類分けすると、「つやあり」からはじまって、「7分つや」、「5分つや」、「3分つや」、「つや消し」というように分けることができるのです。
つやありの反対は、「つや消し」です。つや消し塗料を作るには、専用の「つや消し剤」を塗料に混ぜ合わせることでつやを無くしています。
つやの種類については、つぎのメリットやデメリットを見ながらそれぞれの特徴を見ていきましょう。
つやあり塗料のメリットやデメリット
メリット「光沢度が高く、高級感がある」
「つやあり塗料」は、光沢度が最も高い塗料であり、塗装のあとの仕上がりがとてもテカテカとしています。つやありの外壁は、見る人によって高級感が感じられる仕上がりになりますし、塗り替えたことが一目でわかります。
メリット「耐久性に優れていて、汚れがつきにくい」
つやを付けることで、耐久性に富んだ外壁に仕上げることができます。つやは多ければ多いほど耐久性を高めることができるので、ほとんどの住宅の外壁塗装でつやあり塗料が使われています。そして、耐久性が高いことと同時に、汚れがつきにくいというメリットもあります。
デメリット「派手すぎる、ムラが目立ってくる」
つやありのデメリットは、メリットと同じく見た人の感じ方にもよりますが、品がなくテカテカし過ぎていると思われることがあることです。そして、経年劣化により少しずつつやが落ちて来ると、塗装のムラが目立って見えてきてしまうことがあるのです。
つや消し塗料のメリットやデメリット
メリット「シンプルで素朴な外壁を演出できる」
つやが全くないつや消し塗料は、シンプルで素朴な外壁にしたいという時に最適です。つやが全くないので、外壁を塗り替えたあとでも、塗り替え直後の壁には見えない自然な雰囲気が持ち味です。
デメリット「外壁塗装をした感じがしない」
自然な雰囲気を醸し出すことがメリットですが、一方で、せっかく塗り替えたのに塗り替えた感じがしないことが少々残念なところです。
デメリット「つやがないほど耐久性が低下する」
つや消し塗料は、つやありに比べると耐久性や防汚性に劣るといったデメリットがあります。耐久性や防汚性を重視するのであれば、つやあり塗料が良いですし、とにかく控え目な外壁にしたいという場合には、つや消し塗料が良いでしょう。
外壁塗料の「つやを選ぶとき」の注意点
つやあり塗料、またはつや消し塗料、そのほか7分つや、5分つや、そして3分つやなど、塗料選びをするときには、つやの入り具合もいっしょに考えなければなりません。
つやあり塗料のつやは永遠には続かない!!
外壁塗装で使う塗料につやをどれだけ入れるかは、案外悩んでしまうポイントです。
そこで忘れてはいけないのが、「つやは長くは続かない」ということです。
一般的なつやあり塗料のつや持ちは、約3年といわれています。そのため、新築の一戸建て住宅でも、塗装を塗り替えた家でも、数年すればつやが無くなってしまうのです。
サンプルをみてつやを確認しよう!
塗料の色選びをするときと同じように、つや入り塗料を選ぶときには「なるべく大きなサンプルで確認」してから決めるようにしましょう。
面積効果によって色の見え方に違いがありますし、屋外で見たときと室内で見たときの見え方や、太陽の光や曇り空が当たったときには見え方が大きく異なるからです。
つやがある外壁につやを付けると落ち着きのない外壁になってしまう!
塗料に入れるつやの度合は、外壁の素材や色をよく考えたうえで選ぶようにしましょう。もともとツルツルしていて光沢があるような外壁素材の場合は、つやあり塗料を使って塗り替えしてしまうと極端にピカピカしてしまい、かえって「落ち着きのない外壁」になってしまうので注意が必要です。
まとめ
いつかはつやが無くなってしまうということだけを考えるのであれば、つやの光沢度が高くてテカテカしたとしても、耐久性が高く、汚れもつきにくい「つやあり塗料」を選んだほうが良いかもしれません。
つやが無くなった外壁は、塗料のムラが目立ってきてしまうこともありますので、これらのことを踏まえた上で、どのくらいの「つや」レベルの塗料にするかを選ぶようにしましょう。