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手抜き作業を防止するために!外壁塗装の作業中に確かめておきたいポイント

外壁塗装で手抜き作業になってしまっていても、それは塗装のプロでも判断がむずかしく、手抜きによる経年劣化も数日で現れることはありません。

それゆえ、塗装作業中に気になったことはその場で解決しておくことが大切であり、作業工程についてもよく理解しておくことが大切です。

以下は、外壁塗装の初心者でも最低限の対処ができる品質を確かめる方法や注意点についてまとめています。

 

《確認ポイント》下地調整は十分ですか?

作業の邪魔にならない程度であれば、外壁塗装の作業を見学することができます。

そこでまずよく確認したいのが、「下地調整」の工程です。高圧洗浄をはじめ、汚れやヒビ割れなどのキズや、カビや藻などの汚れが多い箇所には、正しい洗浄と修復をする必要があります。ヒビ割れの深さや劣化の度合いはプロでないと判別がつきませんが、汚れている、ヒビが割れているなど、目視で分かる部分については塗装の初心者でも発見できます

下地調整をきちんとする職人であれば、ほんのわずかなヒビ割れや汚れでも補修や洗浄を怠ることはありません。しかし、場合によって小さなヒビ割れぐらい何てことないと補修をせずに、そのまま放置してしまう業者も残念ながらいます。

高額な費用を支払っているのですから、目視で確認できるようなヒビ割れや汚れについては、我慢することなく積極的に指摘して適切な補修や洗浄をしてもらいましょう。

場合によっては素人に指摘を受けるのが気に障ると、機嫌を損ねる職人もいます。一方で。契約者の不安な気持ちをよく理解してくれている職人さんであれば、指摘を受ければその都度修復をする、またはどうして修復しないのかの理由をきちんと説明してくれるはずです。

 

《確認ポイント》使用する塗料の量は適切ですか?

塗料メーカーが設定している塗料の希釈率を守らずに、塗料を薄くしてしまう悪質な業者が中にはいます。

希釈率を守って塗られた外壁と、薄め過ぎた塗料を使って塗られた外壁では、塗ったあとの仕上がりに素人では気づくのが難しいです。見た目の差があまりないため、薄い塗料を使われていたことに最後まで気づかないのです。

そこで確認したいのが、使用する「塗料の量は適切か」ということです。

見積書に詳しい記載がある業者であればいいのですが、費用しか記載かれていないときには、「分量や塗料缶の個数を先に確認」しておくと安心です。塗料缶の個数が分かれば作業中に準備している個数を目視で確認することができます。それに、塗装作業中にはどのくらいの希釈率で薄めるのかといった質問を業者にすることで、塗装に詳しい人という印象を植え付けさせることができ、よっぽどのことがない限り塗料の分量を誤魔化されることはないでしょう。

 

《確認ポイント》塗料を塗る回数は合っていますか?

外壁に「塗料を塗る回数」は一般的に3回です。これは絶対に覚えておきましょう。

外壁塗装についてまったくの素人であっても、塗料を塗る回数を確認する方法があります。それが、「塗料の色をすべて変えてもらう」ということです。

下塗りで使う塗料はだいたいが白っぽい塗料なのですが、中塗りや上塗りで使う塗料は同じ色を使う業者が多いです。しかし、施主が希望すれば色を変えて中塗りと上塗りをしてもらうことも可能です。色が違えば今どの工程をしているのかが一目瞭然ですし、業者も悪いことはできないと正しい工程で作業を進めるようになるでしょう。

また、優良な業者の場合は、要望がなくても3回塗りの工程を小さなパネルに試し塗りをして実際の仕上がり感をチェックさせてくれることがあります。これなら、作業をしている最中でも施主が仕上がりをサンプルと見比べることができて安心です。

 

《確認ポイント》工程スケジュールが守られていますか?

外壁塗装の契約を交わすまえには、見積もりをもとに費用や詳しい工程について説明を受けます。雨や暴風といった天候不良により作業が中止にならない限り、工程スケジュールに沿って作業が進められます。

作業中にスケジュールが変更になった、または予定していた日程よりも短時間で終わったなどというときには注意が必要です。

業者側の都合で工程が短縮されるケースでは、塗料が完全に乾き切っていないのに次の塗料を塗りはじめるという「手抜き作業」になっている可能性があるからです。外壁塗装で基本とされる3回塗りでは、それぞれの乾燥時間に一日を要するのが一般的です。

しっかり乾燥していないうちに次の塗料を塗ってしまうと、外壁に塗料がしっかり密着せずに剥がれの原因や、塗膜の浮きなど劣化を引き起こす可能性があります。

 

 


まとめ

信頼のおける塗装業者にお願いできていれば、多くの心配をしなくても完璧な外壁塗装をしてもらうことができます。しかし、信頼していたのに裏切られてしまうということも少なからずあるので、施主自身が「作業中に確認できるポイント」を参考にトラブルを未然に防ぐことが大切です。

塗装作業中は安易に現場に入ってしまうと作業の邪魔になりますし、事故の原因になるため非常に危険です。そのため、作業を見学するときには事前に職人さんに許可を取って、邪魔にならない安全な場所からみるようにしましょう。