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外壁塗装の保証とは?「できること」「できないこと」について

外壁塗装の保証に関しては、契約を交わす前によく確認しておきましょう。業者が自社独自のオリジナル保証を定めていることもありますし、共同で組合や団体の保証に加入していることもあります。正しい塗装が行われていれば保証を利用することもありませんが、百万円以上の費用が掛かることもある外壁塗装ですので、万が一に備えて保証内容も慎重に確認しておきましょう。

外壁塗装の保証できること・できないこと

業者によって塗装後の不具合に関する保証範囲が異なりますが、共通していえることは”業者の作業が原因”で発生した不具合については保証されるが、自然現象や外壁の変色、業者とは関係のないことが原因の不具合には保証が適用されないということです。保証範囲の詳しい取り決めは各業者によって異なりますが、業者の作業が原因で発生する不具合の多くが「塗膜の剥がれ」です。通常の作業をしっかり行っていれば塗膜の剥がれは先ず起こりませんが、稀に高圧洗浄や下地調整、下地塗り等に手抜き作業が行われているとこのような現象が生じてしまいます。そのほか、自然環境による劣化が原因である場合等は、作業に関わらず影響を受けてしまう不具合である為、保証ができない状態になります。手抜き作業を行うような業者は、保証範囲が曖昧で口約束しかしていないこともありますので、必ず契約書にも正しく記載してもらうようにしましょう。

塗料により異なる保証期間

塗装業者の多くが各塗料の耐用年数を元に「保証期間」を設けています。最近人気がある塗料として注目されているシリコン系塗料は、耐用年数が10年と言われています。しかし、天候や周囲の環境によって外壁の劣化の進み具合が異なるため、一般的には保証期間は耐用年数よりも短くしています。シリコン系塗料でいえば、保証期間は7年程であることが多いようです。通常の作業を行っている優良業者であれば、保証期間中に発生した不具合に対しては部分的に補修や塗り替え作業を行ってくれます。保証範囲外の劣化については多少の費用が発生することもありますが、全く補修をしてくれないといったトラブルは先ず起こらないでしょう。

保証期間でも保証されないトラブル

保証期間内であるにも関わらず保証されないケースが生じています。例えば、外壁に不具合が生じていたので業者に連絡をしたが、一向に返信がなく保証が受けられないといった事があります。このような業者は元々悪徳業者であった可能性が高いですし、すでに倒産してしまった可能性もあります。このような事態を回避するためには、契約を交わす前に保証内容をしっかり確認することと、万が一業者が倒産してしまったらどうするか等の確認もしておきましょう。優良業者の多くは自社で保険に加入していることもありますが、場合よっては団体や組合の”第三者保証”に加入していることもあります。このような場合には、万が一業者が倒産してしまっても保証を受けられる可能性があるので事前に確認をしておきましょう。

長過ぎる保証期間は注意

塗装業者が保証する保証期間は、長ければ長いほど良いというわけではありません。20年以上の保証期間を付けている業者もいますが、万が一業者が倒産してしまったら保証を受けることが出来なくなりますので、全く意味がありません。保証期間が長いことは大きなメリットでもありますが、重要なのは各住宅に寄り添った保証内容を提案してくれる業者かどうか、ということです。外壁の色褪せ等はどの業者でも保証が難しいですが、地域に密着した業者であれば、周囲の環境により傷みやすい部分や劣化現象の傾向についてもよく理解しているはずです。そのほか、保証期間だけに目が行きがちになりますが、実際には“木材部分”や”鉄部分”の劣化が起きやすい部分について、幅広く保証してくれる業者はとても信頼が置けますし、業者選びをする上でも大きなポイントといえるでしょう。