外壁塗装をする機会がなければ、サイディングや外壁の素材にそれまで興味がなかった人も多いのでは?
はじめての外壁塗装は、知らないことばかりで何から始めたら良いか分からなくなります。それでも、知らないと損、知っていると得といった情報がいくつもあるので、サイディングに関心を持っている方は基本的なことは必ず抑えておくようにしたいですね。
目次
知って損はない!サイディングの基本を知ろう
日本の新築戸建ての住宅のうち、その約8割が「サイディング」であることは知っているようで知らない外壁塗装の豆知識です。半数以上の新築戸建てで採用されているということは、すなわち普段の生活でよく目にしているご近所のお家のほとんどがサイディング外壁というわけですね。
やっぱり自分の家も、外壁塗装の王道と呼ばれるサイディングにしたい、と思ったときには、近くのお家や目を引くおしゃれな住宅の外壁を参考にしてみるのも良いですよ!
サイディングって何だろう?
いま現在、外壁塗装で使う外壁材といえば、この「サイディング」が有名です。数十年前までは、モンタル材の外壁が一般的だったのですが、豊富なデザインやコストを安く抑えられること、作業が短時間で済むことなどからモンタル材にかわる外壁材としてサイディングが主流となっています。
はじめて外壁塗装をするというときには、必ず一度は耳にする外壁材ですので。サイディングについては知っていて損はありませんね。
サイディングの仕組み
「サイディング」を用いた外壁には、サイディングボードと呼ばれる板状のパネルがいくつも貼られています。ボードとボードの間には目地と呼ばれる繋ぎ目があり、シーリング材(コーキング材)を埋め込むことで外部からの水や汚れが侵入を防ぐことができるというわけですね。
サイディングは種類によって性能が違う
窯業系サイディングを、金属系サイディング、樹脂系サイディング、木質系サイディング・・・。一口でサイディングといっても、ここに挙げただけでも沢山の種類があるので、外壁塗装が初めての方にとっては選ぶのに困ってしまいますね。
この中でも特に人気のある「窯業系サイディング」と「金属系サイディング」について簡単にいうと、以下の感じをイメージしてもらうと分かりやすいです。
①窯業系サイディング
サイディングの中で、安定した人気を誇る外壁材が「窯業系サイディング」です。デザインがとても豊富で、耐用年数の長さもちょうど良いことでも人気のサイディング材です。
②金属系サイディング
窯業系サイディングの次に注目度が高いのが、「金属系サイディング」です。金属系サイディングの中に、ガルバリウム鋼板という外壁材があります。これはモダンでシンプルなデザインで仕上がるのが特徴の素材で、いま大注目の外壁材といえます。個性的な外壁を作りたいという人におすすめです。
サイディングを外壁材として使うメリットとは?
新築一戸建てを建てるとき、外壁の張り替えを行うときなど、いくつもの外壁材の中から一つを選ぶのは案外たいへんなことですよね。外壁材の中でも最も選ばれているサイディングですが、皆さんはどのようなメリットに引かれてサイディングを選ぶのでしょうか。
メリット① コストを安く抑えることができる
サイディング材はどうしてコストを安く抑えられるかというと、それは「工場で大量生産されている」からです。サイズやデザインがすでに規格化されて生産されているので、手間がかからずコストを削減することができるのですね。すでに材料ができあがっているので、ほかの外壁材と比較すると作業にかかる時間が大幅に短縮されるのもサイディングを使った外壁塗装の特徴です。
メリット② 耐久性や耐候性に優れている
大人気の窯業系サイディングは、耐用年数が約10年もあるのです。そして、耐久性や耐候性に優れた外壁材といわれ、定期的にメンテナンスを行っていれば張り替えの頻度を少なくすることだってできてしまいます。中には、太陽の紫外線や雨水の自然の力を利用したセルフクリーニング機能を含めた製品もあるほどです。
メリット③ 選べるデザインがたくさんある
工場で大量生産されているサイディング材は、ほかの外壁材にくらべてデザインが豊富なことがメリットです。メーカーにお願いすると実際のデザインサンプルを見せてもらえるので、お好みの一つを選んで個性的なマイホームづくりをするのもおすすめです。
定期メンテナンスで素材の寿命を延ばそう!
サイディング外壁の多くは、平均でも6年くらいで少しずつ劣化が見えてくるため、壁にヒビや汚れが目立つようになってきたら、早いうちに補修をして必要に応じて張り替えや上塗りをするようにしましょう。
外壁の状態をセルフチェックすることが大事!
外壁の状態を簡単にセルフチェックするために、壁にちょっと触れてみましょう。例えば、サイディングボードに白い粉のようなものが付いていて、手に粉がついたときには劣化が進んでいる証拠です。
サイディングボードやシーリング材がひどく劣化すると、防水性が保てなくなり、劣化した部分からひび割れが起きてしまうことがあります。定期的に外壁のメンテナンスをしておけば、サイディングの性能を長く保つことができるはずです。サイディングボードの状態がよくても、シーリング材だけが劣化することもあるので、そのときはシーリング材を打ち替えたり、打ち増ししたりして対処をしましょう。
まとめ
1.新築一戸建て住宅は約8割がサイディングの外壁!
2.サイディングの仕組みの基本はサイディングボードとシーリング材!
3.サイディング材にはたくさんの種類があり、その性質はそれぞれ違う!
4.サイディングが選ばれる理由はメリットの多さが関係している!
5.定期的にサイディングのメンテナンスをしよう!
6.セルフチェックでサイディングの劣化を見つけられるかも!
外壁塗装をしようとしたときに、いま使っている外壁材は何だろうと調べたところ実は「サイディング材だった!」という人も多いほど、日本の住宅とサイディングは深い関係で結ばれているのですね。
サイディングに関しては、はじめて外壁塗装をする人も、二度目の外壁塗装をする人も、どんな些細なことでも知っていれば損はしません。このような小さな知識を人よりもたくさん吸収することができれば失敗を未然に回避して、大満足の外壁塗装にすることができるかもしれません。