おっ、取れた!外壁に発生するコケは結構簡単に落とせる
新築で建ててから数年くらいした家に住んでいると、外壁にみどり色っぽいものが外壁にこびり付いているのに気付くことがありませんか。
これこそが、外壁に発生している「コケ」の正体です!コケが外壁にこびりついてしまうのは、家の周りの環境や、その土地の気候によって左右されることが多いので、コケの発生を完全に抑えることは難しいも事実です・・・。
しかし!コケの性質や特徴、そしてコケが発生する理由、取りのぞく方法などの基本について理解しておくだけで、頑固なコケがつかないように防ぐことができるかもしれません。
さぁ、それでは外壁に発生するコケを落とすために、必要な情報を色々とみていきましょう!!
目次
なんでコケがつくの?外壁に関する素朴な疑問
外壁のトラブルの一つが、今回ピックアップしている「コケ」による汚れです。
新築の家でも、数年ほどで増えてくる汚れであり、ついたコケをほっておくと取り除くのにたいへん苦労する厄介な問題です。
コケは植物です!水があると繁殖します!!
外壁にはコケのほかにも、カビ菌が増殖することによって発生するカビの汚れがありますが、コケはカビとは違います。「コケ」は、風で流れついた胞子が外壁に付着することで起こる“植物”です。
コケは、水が多くて、直射日光を浴びにくいところで繁殖を続ける植物です。コケは植物ですので、カビと違ってみどり色をしています。
コケは繁殖しやすい環境には特徴がある!
水が多くて直射日光を浴びにくいとことでコケが繁殖しやすいということは、何となくイメージが湧きますよね。そう、コケが繁殖しやすい環境の特徴は、河川や沼地、田んぼ、森林などに囲まれた水を多く含む地域なのです。
直射日光を浴びにくい環境とは、自分の家と隣の家との間隔がとても狭くて、直射日光が当たらないようところです。直射日光が当たらないと、湿気も溜まりやすく、コケが大好きな環境が整えられているというわけなのです。
コケが増えるとどうなる?コケが原因の外壁の劣化
美観を低下させる落ちない頑固なコケ
コケが付きやすい環境はさきにお伝えしましたが、コケが付きやすい外壁もあります。それは、昔はよく使われていたモルタル外壁、そして現在の主流といえるサイディング外壁です。
これらの外壁で使う外壁材は、表面がデコボコしているためコケがつくと落ちにくく、こびり付いたらなかなか落ちにくいのです。こびり付いたコケをそのままにしていると、時間の経過とともに外壁の劣化が進んでいきます。そして、コケは常に水分を含んだ状態になっているため、外観の美しさも損ないます。
しつこいコケは外壁に大きなダメージを与える
外壁についたコケは美観だけを低下させると思ってはいませんか。実は、コケによるマイナス点はそれだけではないのです。しつこいコケを放置すると、知らず知らずのうちに外壁に大きなダメージを与えてしまいます。
水分をたくさん含んだコケは、少しずつ外壁の内部にまでしみ込んでいきます。そのまま水分のしみ込みが止まらなければ、「外壁が反りかえってしまう」といった最悪ケース引き起こすことがあります。こうなると、塗装を塗り直すよりも、塗料の貼り替えをしたり、外壁素材を一旦取り外したりして、大がかりな改装が必要になることもあります。
けっこう簡単!コケを自分で除去する方法
コケの発生を完全に抑えることは、周囲の環境もあるのでとても難しいです。そのため、もしコケが発生したときには、それ以上繁殖して汚れが広がらないように対処することが最善策だといえます。
コケを取り除くためには、定期的に外壁のお掃除を行うことをおすすめします!とくに、自宅の周辺に河川や沼地、田んぼがあるときには、マメに外壁掃除をしておきましょう。
自分で外壁に付いたコケを除去するためには、硬すぎないスポンジやブラシ、市販で販売されているコケ洗浄剤、ホース(あれば高圧洗浄機)、乾いたタオル、そしてゴム手袋などを用意しておきます。
簡単なコケ取りの清掃手順
まずはホースや高圧洗浄機を使って、外壁全体を水で濡らします。高圧洗浄機があれば、軽いコケは簡単に落ちていきます。
水で落ちないコケは、スポンジやブラシにコケ洗浄剤をつけてやさしく磨きます。磨き方があまりにも強いと、塗膜が剥がれてしまうこともあれば、壁に余計なキズをつけしまうこともあるので気をつけましょう。また、コケ取り洗剤は肌荒れの原因にもなりますので、かならずゴム手袋をつけて作業をしましょう。
サイディング外壁には、水に弱いシーリング(コーキング材)が使われているので、濡れてしまったところは乾いたタオルで水気を拭き取っておきましょう。最後にもう一度外壁全体に水をかけて汚れを落とし、コケが発生しやすいところを中心に乾いたタオルできれいに水を取り除いておくことがポイントです。
コケが発生しやすい家は月に1回のお掃除がベスト!
コケが発生しやすい環境にある家では、月に1回は少なくとも外壁のお掃除をしたいところです。思っているよりも本当に簡単にコケは増えていくので、自分で取れないほどまで悪化させるまえにきれいにしておきましょう。
掃除しないでもっと楽な方法はない?コケを予防するということ
コケがついてしまうのは仕方ないけど、掃除をしないでもっと楽に対策できることってない?なんて思っている人もいるのでは。
そんな人向けには、「コケを予防する」ということが一番簡単な方法でしょう。外壁にコケがつきにくくなるように予防をすれば、何度も掃除することもなくなりますよね。
コケ予防策① コケに強い塗料を使う
コケを予防するなら、なによりも「コケに強い塗料」を使いましょう。
最近は、コケ予防に効果があるセルフクリーニング機能が付いた「光触媒塗料」が注目されています。光触媒塗料は、日光の光が当たることでコケの原因である胞子を外壁から分離させて、雨が降ったときに雨水といっしょにその汚れを自然に落としてくれるという画期的な塗料です。
コケ予防策② 防汚性を高める
コケに強い塗料を使うほか、「防汚性の高い」薬品を塗料に混ぜこませてある塗料を使うとコケ予防に効果があります。もともと汚れにくい塗料なので、コケのもとである胞子が飛んできても大きな影響を受けずに回避できるのです。
まとめ
1.コケは湿気と光の当たらないところが好き!
2.沼地や河川の近くの家はコケが発生しやすい!
3.コケがつくと美観を低下させる!
4.コケが原因で外壁が反れることがある!
5.自分でもコケを取り除く掃除方法がある!
6.大量のコケが発生する家は1ヶ月に1回は掃除しよう!
7.掃除がめんどうならコケ予防をしよう!
8.コケを予防するには塗料選びを工夫しよう!
コケが家の外壁についているか確認する方法は簡単です。それは、水が多くて直射日光の当たらない裏庭にいってみましょう。光が当たらないところは、ちょっとひんやりしていて、それでいてジメジメもしているため、みどり色のコケをすぐに見つけることができます。
それでも、まだ小さなコケであれば、簡単にコケを落とすことができますよ!諦めて放置してしまうまえに、簡単な掃除をしてコケがこれ以上広がるのを防いじゃいましょう!!